鰻好きには憧れの店だそうです。
創業160年という超老舗、場所も東麻布(飯倉)といういかにも高級店がありそうな場所。
しかし、そこは鰻のこと、いくらなんでもそうべらぼうな値段にはならない。
鰻丼なら2100円、鰻重でも2750円から。
せっかく来たので奮発して竹(3150円)を注文。
店内は三階建で、2階から上は座敷になっている。東京は不景気ではないのか、それなりに社用のお客さんも入っている雰囲気。
案内された一階のテーブル席は落ち着いた和風のしつらえ。店主がワイン好きらしく、鰻屋には珍しくワイン関係の掲示が目立つ。
それにしても、このお店は仲居さんが多い。一階は二人テーブルをいれても6卓しかないのに、5人くらいいて少し目を上げるとすぐ目が合ってしまう (^。^;)
それだけにというべきか、サービスも愛想も申し分なく、お茶は着いたときは煎茶、食事が出る前には焙じ茶と差し替えてくれるし、目で「暑いね」と訴えると、さっと冷房を強めてくれるなど、行き届いてます。
肝心の鰻はというと、まず肝吸いの肝の味が濃い。普通食べている肝よりネットリ感も強めかな。
ここでは休漁期の冬場を除き、天然鰻を使っているらしい。肝の違いはそのせいだろうか。
いよいよ鰻重の番。まずはそのまま適量のご飯と一緒に口に運ぶ。
久しぶりの江戸前鰻。養殖の大鰻を使った脂の乗った鰻も好きだけど天然鰻のやや淡泊な上品さは格別です(って、他に「天然」と銘打った鰻を食べたことがある訳ではないですが)。
大阪系のカリっとした舌触りとは違い、口に入れたとたんにフワッととろけるような感触。
心の中で「旨い!」がリフレインしています (⌒~⌒)
上の写真左奥に見えるのは箸休めの大根おろし。鰻はどうしても口の中が脂っこくなるのでこれは嬉しい。香のものもすっかり平らげてごちそうさまでした。
お勘定をテーブルで済ませてくれるのも行き届いているなぁ~っと思って勘定を見ると、3465円 ・・・・ ? 3150円だったはず。良く見るとサービス料が付いている。
まぁ、それも頷ける内容のサービスだったのでOKでした。
五代目野田岩 麻布飯倉本店
港区東麻布1ー5
03‐3583‐7852
11:00-13:30 17:00-20:00(日曜定休)
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