北の天満宮の梅苑からの~~ 祇園大茶会。
お茶をいただいた後は、お待ちかねの夕餉です。
これです!
桂離宮のそばにある老舗のお菓子屋さん、中村軒の息子さんご夫妻が始めたという「隆兵そば」におじゃましました。お菓子屋さんの裏手にあるので、ちょっと場所が分かりにくいですが、それだけに隠れ家的な雰囲気をかもし出してます。
迎えてくれたのは若いご主人。2度ほど来たことはあったのですが、どちらもお昼。今回は妻と娘を連れて三人での夕食。本格的な蕎麦懐石を楽しみました。
蜆入りそばがき
写真を撮る前に思わず一口いただいてしまいました。
蜆の出汁がしっかり出ていて酒好きの健康には最高って感じです。
そばがきはふわっとして蕎麦の味が口の中に広がります。
八寸
・琵琶鱒と鯉の造り
・塩だけでいただく特製の十割蕎麦
・蕎麦チップス
・ウドと分葱のぬた
・ごま豆腐(泡醤油添え)
別皿にて、鯉の腹子を佃煮にしてほぐしたもの。刺身やそばチップスにつけていただくとよく合います。
当店名物「ぶぶ天」
鱧と山芋、季節の野菜をぶぶあられにまぶして揚げた「ぶぶ天」。出汁に浸かった部分はしんなり、出汁のかかっていないところはカリっとした二つの食感を楽しめます。
メインディッシュ
幸せになれる味の蕎麦です。
つけ汁は濃い目にしてあるので漬けすぎないようにと説明してくれました。
湯桶に入った蕎麦湯
お酒、蕎麦湯、お酒、と、お酒が進んでしまいます(笑)
蕎麦湯は具を入れていただきます
湯葉、生麩、九条葱(だと思う)。蕎麦湯だけでもちろん美味しいのですが、さらに美味しくいただけるよう考えてくれているのがうれしいですね。
鰻の飯蒸し
鰻がとろっとして本当に美味しい。娘も感動してました。
琵琶鱒と椎茸
椎茸はご主人の友人が仙台で作っているものだそうで、身がぷりっぷりです。
鱒の下に敷いてあるのは焼いたズッキーニです。
〆の葱蕎麦
娘は鴨蕎麦(+1000円ほど)を選びました。
デザートは蕎麦プリンと蕎麦の手焼きクッキー、徳島産のミカン
ミカンの品種は忘れてしまいましたが、少しすっぱいのが、甘さとのバランスですっきりして美味しくいただきました。
写真を撮り忘れましたが、デザート後の薄茶が嬉しかったですね。
毎月ご夫妻で座禅に通っている小浜の禅寺のご住職の書だそうです。
ネットで調べてみると、曹洞宗のサイトが出てきました。料理はこの三心で作りなさいという教えがあるようです。
http://www.soto-kinki.net/dish/
橋袋の文字です。
大心 ・・・ 一切に護られ、一切をつつむ
喜心 ・・・ 全てに感謝し、全てを悦ぶ
老心 ・・・ 限りなく慈しみ、限りなく尽す
隆兵そば
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